第2章 学歴税(マトリクス累進)を導入せよ!

2−19 学歴と封建制度

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「受験地獄」「非行問題」「ニート」その他、今日の教育問題は、十中八九「親のすねをかじって大学に行くガクレキ封建体制」に起因しており、それを破壊すればほとんど解消する。 鳴り物入りの教育改革など要らない。 そんな事をしなくても、学歴税を導入すれば、各大学は改革を迫られる。
 これまで述べてきたように、学歴税は、親の見栄メンツのための学歴取得を抑止し、若者の自立を促し、良好な親子関係を築くための税だ。 そもそも「雨露をしのぐための生活必需品である」家にまで課税されるのに、なぜ贅沢品にすぎない学歴、見栄メンツのための学歴に課税されないのか、学歴こそ課税すべきである。 という視点に立った税が学歴税である。

 この学歴税の発想は、これまで誰も言えなかった、いわばタブーであった。 タブーどころか「学歴に課税するなんて」思考範囲を超えている、誰もが考える事すらもしなかった事である。
大卒以上の学歴保持者は、収入に応じた学歴税を支払う、その税収は、給付型奨学金など、後輩育成のために使われる。
 → 徴収方法等詳細は「第3章《コラム》学歴税(マトリクス累進による所得税)とは」参照

つまり学歴税は貸与型の奨学金と似た性質を持つが、違いは「税」であるという点である。
つまり収入がゼロならば払う必要はない。 もちろん貸与型の奨学金にも返還期限猶予などの制度はあるが手続きが必要であり、しかも返済しないで済むわけではない。
しかし「税」であれば一生収入がゼロであれば払う必要はない。
そのかわり「税」である以上、一生付いてくる。 「受けた利益以上に支払うことになるかも知れない」というのがミソ、だから人々は学歴取得に関してはより慎重になるだろう。
 とはいえ私は別に学歴を敵視しているのではない。
本当に悪いのは学歴そのものではなく、学歴と封建制度が結びついた「ガクレキ封建体制」である。
学歴と封建制度が結びつき、つまりそこに「親」がしゃしゃり出て「親のすねをかじって大学に行くガクレキ封建体制」が形成される。 すると毒性は、学歴単体の数十倍にアップする。

学歴 + 封建制度 = ガクレキ封建体制

その結びつきこそが、子供を苦しめ破滅を引き起こしている。
本丸は学歴そのものではなく「ガクレキ封建体制」にあるのだ。
まとめると、次のようになる。

@ 学歴税は学歴取得をより慎重にさせる。
A 予備校の「今でしょ商法」が無効になる。
B 本当に必要な人だけが大学に行く生涯学習社会。

学歴税を導入することで、今日の日本が抱える問題の多くは解決する。

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