さて危機感を持つことは重要「ダイジョーブダイジョーブ」なんてあり得ないが、あまり不安を煽りすぎて「コワイコワイ」に陥ってしまうのは本末転倒なので、少し明るい話をしよう。 私は子供時代、発明家エジソンにあこがれていた。 そして毎年、発明工夫展に出品し、ついに表彰され、当時の皇太子殿下にお会いする事も出来た。 もっとも発明で成功したわけではないが、アイデアを出す、創意工夫をするというのは、仕事の面でも、私生活の面でも有用である事に変わりはない。 「発明なんかやめて受験勉強に専念すれば、もっと良い学校に行けるのに」親は不満だらけだったが、もしも私が「親に言われるとおり受験勉強するだけの人間」だったら今頃はリストラされているだろう。 さて筆者はアイデアマン、本書「学歴封建体制を破壊する方法」で述べているのは「学歴税」だけではない。 他にも様々なアイデアがちりばめられている。 その一部をこれから紹介しよう。 まず表紙にある「子供限定BI」のBIとは、ベーシックインカムの事である。 もっともこれは実際、サヨクの好む「オトナの」ベーシックインカムとは別物、子供限定いやいやそれ以前に、思想的には全くの別物である。 ただベーシックインカムと言う言葉が有名になったので、それに合わせて言っているだけである(中身は異なっても良い物は良い、パソコンで言えばプラグアンドプレイ、理想論のアップルと、より現実的なマイクロソフトとの違いである)。 「子供限定BI」とは、本当は「国家が子供を養う制度」の事である。 かつてスターリンやポルポトがそれを目指したという話もあるが、別に共産主義に限ったわけではなく古代スパルタもそうである。 ではなぜその様な考え方が生まれたか? 私の親は大変厳しくて、今で言えば虐待に近いところもあった。 子供なりに「なぜ親は強権的なのか」を突き詰めた結果「真面目に学校に通っていても子供には収入がないからだ」「国家が子供を養う制度が必要だ」という結論になったのであり、ベーシックインカムが叫ばれるより、私の中ではずっと以前からあった構想である。 もっとも本文中でも説明しているが、これはあくまでも「学歴税」の導入が前提である。 「学歴税」を導入せずに「子供限定BI」だけを導入すれば「それで浮いたカネが大学や受験産業に流れ」奴らは大儲け、一方で国は財政破綻、オトナのベーシックインカム同様、国家を破綻させるから要注意である―――大学・受験産業が栄え国は滅ぶ(その辺は子ども手当も大学無償化も同様)。 | |||
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