本書「学歴封建体制を破壊する方法」は暗い本ではなく明るい本である。 それは世界観・死生観に至るまで、物事の本質を探求しているからである。 世の中、辛い事、苦しい事が多い、直近の消費税増税は、実質的な賃下げだろう(同じ給料もらっても買えるものが減るのだから)だが「この痛みは何なのか」物事の本質が分かっていて苦しいのと、何も分からず苦しい苦しいと不満を述べているのとでは雲泥の差がある。 後者は変な宗教や共産主義者にダマされるだろう。 消費税を廃止せよだと? 廃止しても他にしわ寄せが行くだけである。 賃上げしろだと? そもそも自分の生産性はどの程度なのか、市場価値はどの程度なのか、中国やベトナムには安くて優秀な労働力がある事を知れば、その様な主張は無意味と分かるだろう。 むしろ労働組合の強い大企業の奴らが「賃上げ」や「安定」を追求すればするほど、そのしわ寄せがこちらに来る、だから賃上げや安定を主張する政党には投票してはいけないというのが私の実感である。 「賃上げ」「安定」と聞くと多くの人は条件反射的に「労働者の味方」的印象を持つが、必ずしもそうとは限らない。 賃金が上がっても「教育利権」に横取りされるだけである(大学・受験産業が口を開けて待っている)。 そして労働者は「学者を食わせるために」無理させられ、厳しい事を言われ、苦しむ。 現代の日本においては、むしろ賃金は(身の丈に合ったレベルまで)引き下げる方向が正しい。 低賃金でも不安定な仕事でも、それを世の常とし、子孫繁栄できる身軽な社会を目指す、そのためには、まずムダなガクレキをなくし効率アップするしかない。 「大学リストラ論」全てはそこに行き着く。 | |||
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