第2章 学歴税(マトリクス累進)を導入せよ!

2−3 学歴税

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 学歴差別に対する強力な武器は「学歴税」である。 学歴に対し適切な課税を行う!
「そんなに大学に行きたかったら、税金払いなさい」「どうぞ御勝手に」と言っておく。
それが最もスマートな解決法である。 学歴からも税金を取ってやれば良いのである。 国家が「税金取るぞ!」という姿勢を示せば、過剰な学歴、中身のない学歴は、たちどころに消えてなくなる。
 学校を増設し「皆が行けるように」なっても学歴差別は無くならない。 一部の名門校に殺到するだけである。 それどころか、みんなが行くようになれば、学校に行かない者はますます差別されるようになり、これまで「一部金持ちエリートの苦しみ」にすぎなかった受験地獄を一般大衆も味わう事になる。
 学校増設も、入試改革も、学歴差別の本質的解決にはならない。 土地・財産同様、課税する事で学歴差別は死滅するのである。 学歴に課税すれば―――若者の多くは考え直す。 そして、

@ 長い間親のすねをかじって大学に行った者がエラくて、
A 早く社会に出て働いた者がバカにされる、
B「働いたら負け」のニート的「ガクレキ封建体制」

が崩壊する。 これにより、若者の自立が早まり社会が健全化する。
もちろん自立した後も勉強は必要である。 ただ激動する現代において、知識はすぐ陳腐化する。
何十年も前の知識や、丸暗記しただけの知識では役に立たない、ガクレキ封建体制は効率が悪すぎる。
今後は、若者の自立とともに、生涯学習社会への移行が本格化する。
 大学に行きたいのであれば、まず自立し自分で飯が食えるようになってからが基本である。
これまでの「学歴社会」の考え方からすれば「就職組」「負け組」だった。 「働いたら負け」という点では、ニートも受験生も共通していた。 たが就職は決して負けではないし、ましてや人生の終わりでもない。 むしろ自立し、自分で飯が食えるようになって、そこから人生が始まるのである。
とはいえ、いくら私が「働くことは素晴らしい」と言ってみたところで、その一方で「親のすねをかじって大学に行く金持ちエリート」がいる以上、やっぱり「働いたら負け」という事になってしまう。
ニート対策がどうこう言ってみたところで、結局「しめしがつかない」のである。
「働いたら負け」なんていう考え方は、「学問奨励」の名の下に、学生割引だとか奨学金だとか「親のすねをかじって大学に行く金持ち」を優遇するところから始まっている。
学問を奨励するなら、社会人学生こそ優遇すべきである。 「学歴税」を導入すれば、単なる横並び意識から来る無用の学歴取得が抑止されると同時に、生涯学習社会への移行が進む。
そもそも「雨露をしのぐ生活必需品である家」にまで税金がかかるのに、なぜ「学歴」に課税されないのか? このような税のアンバランスを放置するのは良くないことである。 念のために言っておくが、固定資産税は「家を持っている金持ちだけが支払っている税金」ではない。 借家人も家賃という形で、間接的に支払わされている。 おそらく大家は「空き家の分まで」家賃に上乗せしているだろう。
 左翼は「固定資産税」「金持ちブルジョア」を攻撃しているつもりだろうが、これは結局、家賃という形で労働者に跳ね返って来るだけである、むしろ「学歴税」の方こそ早急に導入すべきなのだが―――高学歴インテリの左翼にそれを言ってもムリだろうか? (だからサヨクはダメなんだ!)

「教育格差」をネタに「もっと資産に課税せよ!」という方向に持って行くのがサヨクだが、だったらダイレクトに学歴に課税したら? 学歴こそ資産だろ? そもそも高学歴と言うことは、それだけ社会のお世話になっているのだから社会に恩返しするのは当たり前である。 「学歴に課税」なんて恐ろしい事は普通の人は考えもしないだろうが―――プログラマの私にとっては「超合理的」これで盆暗大学は全部つぶれる。

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